データロガー

加速度データロガー

汎用のデータロガーと加速度センサを組み合わせた,お手軽記録ユニット.

コンセプト

クルマの動きやドライビングを記録して,後で冷静に解析するととってもおもしろそう.
で,どういうものがあるかというと,

  • オンボードカメラ
  • ドライビングモニター(D-Rightとかのやつね)
  • 他・・・

もっと手軽に,安く,使い易いものを自作出来ないか?検討してみました.

例えば,
@センサー+PC
情報の保存と表示が同時に行えそうです.リアルタイムで確認できるのは面白そうですが,実際には走行中は見てられないと思います.それにプログラムとかが大変そう.

Aセンサー+モニター
D-Rightのドライビングモニターにあたるものを自作するというもの.記録するにはオンボードカメラ必須です.すでにオンボードカメラがあれば良いですが,わざわざ付けるとなると導入にコストがかかりすぎます.格好いいけど.

Bセンサー+データロガー
表示機能は無しで,ひたすらデータを記録するタイプ.手軽さは一番です.ただ,実際の走行と照らし合わせるのが難しい(記憶だよりになる)ので,解析能力としてはイマイチかな.

とりあえず,コストや設置の容易さを考え,手軽に実現できるBのシステムを導入することにしました.ちょうど良い製品があったので(^^;)

使ったのは
これ


これ

パーツリスト
部品名 個数 値段
シリアルSDデータロガー 1 \7,350
3軸加速度センサー 1 \4,800
3端子レギュレーター(5.0V) 1 \100
3端子レギュレーター(3.3V) 1 \100
コンデンサ いくつか \100
LED 1 \20
抵抗(LED用) 1 \1
ユニバーサル基板 1 \70
ディップスイッチ 1 \100
トグルスイッチ(2位置) 1 \100
トグルスイッチ(3位置モーメンタリー) 1 \150
DCジャック 1 \100
DCプラグ 1 \70
シガーライタープラグ 1 \100
ケース(タカチ:SW-100) 1 \230
SDカード(1GB) 1 あったやつ

合計13,400円ぐらいかかりました.ん〜,ものの割には高いかな.その代わり,作るのはすごく簡単です.

外観



一気に出来上がってますが,こんな感じにブラックボックスになりました.
ケースのサイズは115×65×35mmです.実際にはスイッチの突起分大きくなりますが,比較的コンパクトにまとめることが出来ました.本当はもう少し薄めのケースの方が実用上良かったかなと思いますが,ちょうどこれが手元にあったので.
重量は,SDカード込み,バッテリー無しで109gです.車載時には,シガーライターソケットからの電源ケーブルも加わりますので,130g程度の車重増加になります.

内部構成



SDデータロガーをフタ側に,加速度センサーと電源系をボックス側に取り付けています.
内部に006Pバッテリーを搭載することも可能で,このときは外部電源無しで測定できることになります.クルマ以外の用途や,配線を取りにくい場所に設置する場合にも対応できます.
データーロガーのステータスLEDを外部から目視できないのが難点ですが,慣れてしまえば問題ありません.ボード上から引っ張って外部にLEDを取り付けることも可能ですが,面倒なのでやめました.
なお,電源回路に付いているディップスイッチは,加速度センサーの感度設定用です.本当は2回路で良いんですが,手元にあったのが8回路.まぁいいや,ということで付けておきました.これで4パターンの感度が指定できます.外部にスイッチを出しても良いんですが,そんなにしょっちゅう設定する必要はないし,下手に設定が変わっちゃっても困るんで内部に隠してます.

操作部



上のスリットがSDカードスロットです.データロガーのボードが上下逆さまに付いているので,カードも逆さまにして差し込みます.
その他は,右側から,DCジャック,電源スイッチ,電源ランプ(ブルーLED),データロガーSTOP/RESETスイッチです.
電源スイッチは,本当は赤のレバーの方が良かったかなと思っていますが,無かったので黒.地味ですが,違和感はありません.
LEDは,5年ぐらい前に買った青色LED.何でもかんでも青色LEDにすれば良いというわけではありませんが,青は自然界にない色(空とか海は青だけど無機物)なので,赤とは違った意味で認識しやすくて良いと思います.赤は攻撃的な意味で認識しやすい,青は冷たい感じで認識しやすい色かと.逆に黄色や緑は状態確認とかで複数の色が必要なときに便利ですね.白は照明目的でしょう.と,話が脱線してしまいましたが.
黄色のトグルスイッチは,モーメンタリーの3位置で,下がSTOPスイッチ,上がRESETスイッチに対応させています.押しボタンスイッチを2つ付けて,それぞれを対応させても良いんですが,実際に使うときに押し間違える可能性があります.逆に1個のトグルで,上下を別々の動作に割り当てた方が,スイッチ操作自体も別の動作にできるのでミスが少なくなります(実際に,間違えて操作したことはないです).そういったインターフェースも工夫した点ですね.

ノイズフィルタ

測定対象によってはノイズフィルタなようです.特に,車の場合,様々なパーツが振動しており,走行を解析する情報を取るだけならローパスフィルタを入れた方が良いと思います.
詳しくはこちら


ホーム一つ戻る